シゲトゥ・マルマツィエイ
8月 5, 2019シビウ
8月 5, 2019トランシルヴァニアはルーマニアの中心に位置している歴史のある地方だ。トランシルヴァニア地方にあるオラシュチエ山脈はダキア文明の中心だと言われている。ダキア王国に位置していた行政機関のある町はサルミゼゲトゥサ・ウルピア・トラヤナ・アウグスタであった。この町はダキアのサルミゼゲトゥサとともにグラディシュテア・デ・ムンテの聖域で、ルーマニアの最初の天文台となった。
トランシルヴァニアの観光地はブラン城、温泉、要塞教会、考古学的なランドマークなどが有名だ。
弊社では歴史、スポーツ、観光などの様々なテーマのツアーを手配している。案内する観光地は、プレデアル、ポイアナ・ブラショフ、スタナ・デ・ヴァレ、ソヴァタ、バイレ・フェリックス、バイア1マイ、バイレ・バズナ、パルティニシュなどが含まれている。
ブラン城-ドラキュラ伯爵の住宅
トランシルヴァニアが世界で知られている理由はドラキュラ伯爵の伝説だ。この伝説はルーマニアの歴史に基づいて作られた話だ。中世時代の歴史によると、トランシルヴァニアには串に刺して人を死刑にした皇太子が生まれた。この皇太子の名前は「Vlad Dracul(ブラド・ドラクル)」であったが、残酷に人を殺したため、「Vlad Tepes(ブラド串刺公)」というあだ名がつけられた。ドラキュラ伯爵のお城だと思われているブラン城は毎年何万人もの観光客が訪問している。
ブラン城はルーマニアの重要な文化財の一つである。この要塞は国道に位置していて、ブラム・ストーカーのドラキュラ伯爵の小説で描かれているお城に似ていると言われている。しかし、ブラム・ストーカーはブラン城の存在について知っていたかどうかは不明だ。その上、ドラキュラ伯爵のモデルになったお城にブラド串刺公は暮らしたことがない。現在、ブラン城は観光客に公開され、博物館となっている。中にはマリア王妃が収集した家具などのコレクションが展示されている。お城は個人、または現地ガイドとともに見学できる。ブラン城が位置している岩の麓にはルーマニアのさまざまな地方から移築された家があり、小さな農村博物館となっている。
世界遺産として登録されているシギショアラ
シギショアラはトランシルヴァニア地方に中世時代の頃に建設された町である。シギショアラの旧市街はユネスコ世界遺産に登録されている。毎年、7月にこの町では中世時代のフェスティバルが行われる。数世紀の間、シギショアラは中央ヨーロッパで重要な商業的役割を果たした。時代と共に、神聖ローマ帝国の職人達が訪れ、とても大切な町になった。シギショアラの旧市街の住宅を見ると職人達の町であったことが分かる。しかし、「鹿の角」と「ヴェネツィア」の家など、貴族に住まれた住宅もいくつかある。
ポイアナ・ブラショフ-ルーマニアの大人気のスキー・リゾート
ポイアナ・ブラショフはルーマニアのもっとも人気のあるスキー・リゾートだ。2013年にヨーロッパユースオリンピックフェスティバル冬季大会が行われた。ポイアナ・ブラショフの標高は1020mでブラショフ市の近くに位置している。
フニャド城-ブラド串刺公が幽閉された城
フニャディ・ヤーノシュの命令によってフニャド城の建設は1446年に始まった。現在でもこのお城は重厚な見張り塔、広い中庭と跳ね橋が設けられている。15世紀に建立された礼拝堂の近くの中庭には、30mの深い井戸がある。伝説によるとこの井戸は12人のトルコ人の囚人によって掘られた。井戸を作れと命令したフニャディ・ヤーノシュが囚人達に水を見つけたら自由にすると約束した。15年後に水は湧いたが、フニャディ・ヤーノシュは約束を破った。そのため、現在でも、井戸の碑文には「陛下、水はあるが魂はない」と書かれている。
トランシルヴァニア地方の魅力
トランシルヴァニア地方の名物料理はワインと一緒に食べると特別なものになる。この地方の森、現地の人々の優しさ、素敵な伝説は身と心を癒す力がある。